SxP DAY vol.435「天国はまだ遠く」
瀬尾まいこさんの『天国はまだ遠く』
を、読了。
「夜明けのすべて」という作品を
読んだのをきっかけに
この作品も読んでみたいなぁ…と
以前から気になっていたので、
読む前からワクワク。。。
“もう終わりにしようと思ったら、
長引かせちゃいけない。
本当に終わりにするのだ。”
旅行鞄に一晩を過ごすためだけの荷物と
全財産を詰め込んで、北へと向かう。
仕事も人間関係もうまくいかない、
息の詰まるような日々を繰り返す
23歳の千鶴。
会社を辞め、命を絶つつもりで辿り着いた
山奥の民宿で自殺を図るも、失敗。
爽快な目覚めの先に待っていた
民宿の田村さん(とても良いキャラ…)
出会う人々、美味しいご飯や、自然を通して
自分を取り戻していく。というようなお話。
新しい景色に触れる時
いつだって心躍るけれど、
そこに自分が溶け込んでしまった現実を知る
ある種の寂しさも鋭く描かれていて
印象に残った。
ラストは、急展開が待っているとかではなく
とても現実的で、逆にそれが
生きるとはこうゆうことなのかもしれないと
気づかされる。
久しぶりに旅...したいなぁ。