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SxP DAY vol.417「コーダ あいのうた」

今、このブログをとても興奮気味に書いてます。

2022年に入ってまだ1ヶ月程ですが、個人的に
“今年観て良かった作品ベスト5”に入る予感しかしない
作品に出会えた。

『コーダ あいのうた』
https://youtu.be/SGiLc8z0EWk



この作品は、2014年製作
フランス映画『エール!』のリメイク作品。

CODA(コーダ)には
“音楽で楽曲や楽章の終わりを示す記号”
“「耳の聞こえない親を持つ子供」の英語表記の頭文字を合わせた言葉”
という、2つの意味があるらしい。

映画の舞台となるのは、片田舎の港町。
漁業を営む父と兄の手伝いをしながら、
高校に通う主人公ルビーは、
4人家族の中で1人だけ耳が聞こえる。

船上で黙々と作業する2人を前に
歌い出す彼女の美しい歌声。
当然ながら、家族は誰も耳にした事がない。

そんな、ある意味誰にも届かず
彼女の中で完結されていた1人遊び=歌声を通して、
新しい出会いが広がり始める。


主人公の家族、友人役が
繰り広げるユーモア溢れる下品さも、
観ているこちらの緊張感を解いてくれる
コメディ感。なんて良いバランス。。。

徐々に才能を開花させていく彼女と、
どう理解してあげたらいいのか悩む家族との
埋まりきらない溝。
一番届けたいはずの人に届けられない歯痒さを、
彼女と家族だからこそ重ねてきたこれまでが、
そっと繋がっていくラスト。

そして、父、母、兄役を演じているのは
実際に聴覚障害をもつ俳優さん。

劇中歌も本当にいい曲ばかりで
どんどん胸が熱くなる。目頭も。。

そんなわけで、涙しすぎて
ティッシュのかけらが瞼についているのも知らずに
帰宅したのでした。

DVD出たら絶対欲しい…。