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SxP DAY vol.341「呪文」

今年の夏は、どうやら暑さに
耐え切れなそうなので、
何年ぶりかに、麦わら帽子を購入。

海外に行った時、浮かれ気分で購入した
「I LOVE 〇〇」と刺繍されている
麦わら帽子は、部屋の隅に眠っているものの…

なんて快適!!
早く買うべきだった。



お盆中は、みんな何してましたか?

わたしは、小説『さざなみのよる』で
木皿泉さんの描く登場人物、
ストーリーに心奪われたのをきっかけに、
数日前から
「昨夜のカレー、明日のパン」
という作品を読んでいる。

“人はいつも何かにとらわれながら生きている”
というような言葉が、心に響く。

“自分には、この人間関係しかないとか、
この場所しかないとか、この仕事しかないとか
そう思い込んでしまったら、
たとえ、ひどい目にあわされても、そこから逃げるという発想を持てない。
呪いにかけられたようなものだな。
逃げられないようにする呪文があるのなら、
それを解き放つ呪文も、この世には同じだけあると思うんだけどねぇ”

時には、自分が傷つきたくなくて
背を向けていることすら気づかないまま
ぁあでもない、こうでもないとジタバタして
より複雑な方へと、自ら進んでしまうことも。

そんな中、呪文が解かれたように
他人がくれた何気ない一言で
自分の素直な気持ちに、気づくことがある。

言葉は誰かを傷つけることもあるけど、
同じように、人を救うためのきっかけにも
なったりするのだから、不思議。

自分が見たことのない世界が、
きっとまだどこかに眠っている。
そう気づかされた、午後。