カーチェイスな数分
!!(○く.○))
夜、友達から
『今どこ?!渋谷でさ、前に話してた映画やるんだけど観に行かない?!今日で最後なの!!!しかもあと30分後!』
と、急なんてもんじゃない誘いがあり、
私も気になっていたのは確かなので、
上映時間までに着けるかどうかよくわからないのに、とりあえず『行く』と返事をして電話を切った私。
案の定、
タクシーで行くしか間に合わないと気づき
『すみません!渋谷までお願いします!』
と飛び込むように乗り込む。
「おっ!目的地どこらへん?」
『えっと、円山町のあたりにある○○って映画館で、これを見る限り○○ってところまで行って○○郵便局のところ抜けて、、、(携帯でマップを見せる)』
「えっと…ちょっと俺、携帯ガラケーなもんでタッチの仕方わからないんだけどさ』
(ものすごくズームされて、どこだかわからなくなる画面をなんとかして操作しながら)←^^
『………あーーー!!オッケーあそこだ!!あの○○のあたりにあるやつね!○○かな?ん?○○を抜けて、たしか~…いや。いける。5分から7分で着くよ。』
!?!
普段なら10分以上はかかる距離なはずが
タクシーのおいちゃん、
まさかのことを言い出したもんで驚きを隠せない私。
『えっ!5分?!笑』
「うん、俺の運転なら5分で着くよ。いや、この感じだと最悪は7分かな。この車に乗ってラッキーだよ。かなりツイテルと思うよ。」
この時点で、
めちゃくちゃキャラの濃い運転手さんと
出会ってしまったことを、確信。
でもこれで本当に到着してくれたら
かなりラッキーすぎる。
友達からいきなり誘いの電話が来てタクシーに乗ったこと。映画の上映時間を伝えると、
絶対間に合うよ。と笑って話す運転手さん。
そうして、普段なら混む道に差し掛かった時
少し不安になり
『ここ、普段は結構混みますよね。行けるかなぁ~(汗)』
「あのね、この先みんな右側走りたがるのよ。運転ヘタなやつはね、そうしたがんの。でも俺はね誰よりもこの道分かってるからね…」
ギュィーン
Σ(゚д゚lll)
ぶっ飛ばし始めた運転手さん。
「このズラリと停まってる車のせいで道が狭くなってるから、あてられるの怖がって下手なやつはこっち通りたがらないんだけど、急ぎたいからなんなのか、微妙に真ん中走って邪魔すんだよ。でも俺はね、運転うまいからね、行くのよ。最高でしょ?」(本当に走ってるのはこのタクシーだけだった)
『え。でももしかしたらあてられる可能性もあるの?』
「まぁね。でも俺の運転なら大丈夫」
どうゆう大丈夫なんだろ笑
というツッコミありつつ、
そこに話していた通りふらふらした車が出現
「おぉ!!ほら来たろ!!だからこうゆうやつが邪魔をすんだわ。運転下手なやつにかぎってこうゆうことをすんだよ。だからね、そうゆう時は」
まさかの、追い越す。笑
カーチェイスでも体験してるような感覚になっていた私。
そこからは運転手さんの
・俺は誰よりも道が頭に入ってる。
・こんな人はなかなかいない。
・そもそもテクが違うんだ。
という3点セットを20回以上聞かされながら
渋谷へ。
これで本当に7分で着かなかったら面白いなぁなんて思ってる私(失礼w)はさておき、
おいちゃんが不安そうに
「ここらへんだと思うんだけどさ、、あれ?」
『そうです!ここの近くです!すごい!!』
「ほほほ 良かった。やっぱりここだったか。ほら俺の言った通りだったでしょ?」
『うん!こんな運転手さんと会ったことない!すごいわぁ。」
そうして時計を見ると
まさかの
6分で到着していたという結末。笑
無事、映画に間に合って。
個性的すぎる
運転手さんとの6分間の話でした。